個人用マクロブックに保存した自作のマクロは、エクセルのリボンに登録しておくと必要なときに簡単に呼び出せるので便利です。
今回の記事では前回、前々回紹介したマクロを組み合わせて、エクセルシートの体裁を整えるマクロを作成し、そのマクロをリボンに登録して、いつでも呼び出せるようにするまでの手順を説明します。
シートの体裁を整えるマクロ
カーソルを左上に移動するマクロと、ズーム倍率を100%に変更するマクロを組み合わせて、エクセルファイルの全てのシートの体裁を整えるマクロを作成します。

実際のコードは以下のようになります。
(※13行目に表示形式を標準に設定する処理も追加しています。)
ActiveWindowのプロパティを変更する処理が4つあるので、With~End Withで括っています。こうすることでコードが見やすくなるうえ、マクロの処理速度もほんの少しですが向上します。
Sub DocFinish()
Dim wb As Workbook
'現在選択されているブックを変数に格納
Set wb = ActiveWorkbook
Dim ws As Worksheet
'ブックの中のシートを1枚ずつループ
For Each ws In wb.Worksheets
'処理対象のシートを有効にする
ws.Activate
With ActiveWindow
'表示形式を標準にする
.View = xlNormalView
'倍率を100%に設定
.Zoom = 100
'画面左上にスクロールする
.ScrollRow = 1
.ScrollColumn = 1
End With
'"A1"セルを選択
Range("A1").Select
Next ws
wb.Worksheets(1).Activate
Set wb = Nothing
End Subリボンに自作マクロ用のタブを追加する
続いて、このマクロを呼び出すためのボタン(アイコン)をリボンに追加するのですが、エクセルの初期状態ではユーザーが設定変更可能(アイコンを追加できる)なタブが設定されていません。
最初に「自作マクロ用のタブ」を追加します。
- Excelのオプション(リボンのユーザー設定)を表示する

- 新しいタブを追加する

- 新しいタブに名前をつける

タブにマクロのアイコンを追加する
自作マクロ専用のタブが用意できたので、ここにマクロを登録します。
設定するまでの手数が多いですが、図を参照して設定してください。
- 新しいグループに自作マクロを追加する。

- 新しいグループの名前を変更する

- マクロの名前とアイコン画像を変更する


以上の手順で、自作のマクロをリボンに追加することができます。
それでは、今回はこのへんで。


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