パソコンの画面の解像度が向上するにつれ、エクセルの表示倍率の適切な値は人によってまちまちに成ってきました。フルHD(1920×1080)の解像度の場合、100%の倍率では「少し小さいかなぁ~?」と思うこともしばしば。(それは解像度の問題ではなくて、老眼では…?)
エクセルシートの内容によっても適切な(見やすい)倍率は変わってきますよね。拡大(ズーム)や縮小の倍率は、マウス操作でもキーボード操作でも簡単に変更できますが、同じファイルを多人数で参照・編集する場合は、どのシートも同じ倍率に揃えておきたいものです。
全てのシートの拡大(ズーム)や縮小倍率を100%に揃える。
今回はとても単純だけど面倒な作業をExcelマクロで自動化してしまおうというお話の第二弾です。
ズーム倍率をキーボードとマウス操作のみで変更する方法
この操作はExcelに限らず、Windowsそのものを含めて多くのソフトで使えるものですが、覚えておくと非常に便利です。
[Ctrl] + [マウスホイールの↑ / ↓]
この操作でズーム倍率の拡大と縮小が簡単にできます。
エクセルの表示タブにも専用のアイコンが用意されているので、これをクリックすることで操作することもできます。

また、ウィンドウ右下にあるスライダーを操作して、ズーム倍率を変更することもできます。

ズーム倍率をマクロで100%に揃える方法
この、シートのズーム倍率を100%に変更する操作をマクロ(VBA)で書くと、次のようになります。
ActiveWindow.Zoom = 100
これをエクセルファイルの全てのシートに対して行うには、次のコードを追加します。
Sub sample2()
Dim wb As Workbook
'現在選択されているブックを変数に格納
Set wb = ActiveWorkbook
Dim ws As Worksheet
'ブックの中のシートを1枚ずつループ
For Each ws In wb.Worksheets
'処理対象のシートを有効にする
ws.Activate
'倍率を100%に設定
ActiveWindow.Zoom = 100
Next ws
'先頭のシートを有効にする
wb.Worksheets(1).Activate
'使用したオブジェクトを破棄
Set wb = Nothing
End Sub
前回の記事でも使用したループですが、シート単位の操作は上記のFor Eachループで括ってしまえば全てのシートに反映できるマクロになるのでとても便利です。
今回はこのへんで。


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