コピペコマンドの由来!CとVとXに篭められたテスラーの思いとは?

コピペ(コピー&ペースト)コマンドの発明者であるラリー・テスラー氏が2020年02月17日に74歳で旅立たれました。

今や、コンピュータに疎い人でも知っている「コピペ」という言葉。このコマンドを発明したのが、この人ラリー・テスラーさんです。

最近では夏休みの作文や、大学のレポートなどを書く際に、「他人の書いたものを丸写しすること」を表す際にも使われるくらい、一般的な言葉になりましたね。

コピペ

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コピペコマンドって何?

コピペ」は元々コンピュータ上で文章を編集する際に使用する、便利なコマンドの総称です。コピーコマンド(Ctrl + C)とペースト(貼り付け)コマンド(Ctrl + V)を示す言葉ですが、広い意味ではカットコマンド(Ctrl + X)も含んでいます。

コピペ

スマホ全盛の時代になり、今の10代~20代の人の中にはキーボードを触ることなく過ごしている人も増えてきました(私が勤務している会社の新人にも、パソコンを殆ど使わずに入社してきて、研修で初めてキーボードとマウスに触れるという人がチラホラ出始めました。)が、パソコンをキーボードで操作する上で、最も重要なコマンドと言っても良いコマンドです。

この3つのコマンドについて、更に元を辿っていくと「とにかくコンピューターをどんな人にでも使い易い、ユーザーフレンドリーなものにするぞ!!」というテスラーさんの、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)に対する強い思いが見えてきます。

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コピペコマンドの由来

テスラーさんは元々、人工知能を研究してプログラミング言語を開発したりするコンピュータ・サイエンティストでしたが、ゼロックス(のパロアルト研究所)、アップル、アマゾン、ヤフー!など、今や世界中の誰もが知っている名だたるIT企業にも勤務し、Macintoshの開発に携わったり、教育用のプログラミング言語であるPascalオブジェクト指向を取り入れたObject Pascalを設計したりと、コンピュータの世界を支える礎を築いた人です。

コピペ

余談ですが、私が仕事で初めて使用したプログラミング言語は、DelphiというObject Pascalを更に発展させた言語でした。今ではJavaやVisual Basic、C#に主役の座を奪われて影が薄くなっていますが、とても分かりやすい言語です!!

そんなラリーさんが、印刷物における昔ながらの編集方法である、「紙の文章の一部を切り取って別の場所にノリで貼り付ける」という作業から着想を得て、これらのコマンドを発明したと伝えられています。

その上、CVXも、キーボード上のCtrlキーからとても近いところに並んでいるので、私が言うまでもなく最高に使いやすいコマンドです。

コピペ

また、視覚的にも「X」はクロスカットやハサミを連想できますし、「C」Copyの頭文字ですし、誰もが機能を想像しやすいところも優れていますね!

ところで「「V」にはどういう意味が込められているんだろう?」と由来を調べてみると「印刷業界で使う『挿入』や『校正』を意味するキャレット記号(^)を、逆さにしたように見える」ことから採用されたという情報も有りました。

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まとめ

日本では、今ではどちらかというと「悪いこと」を指すときに使われることが多くなってしまった「コピペ(コピー&ペースト)」ですが、コンピュータを使うすべての人にとって、コピペコマンドほど時間の節約と仕事の効率アップに貢献した(きっと今も未来もずーーーっと)コマンドは他に無いのではないでしょうか。

私は子供の頃からゲームやパソコンで遊ぶのが好きで、職業もIT業を選んだくらいですので、この思いはとても強いです。

今回は、コンピューターの発展を影に日向に支えてきた偉大なコンピューター・サイエンティストのラリー・テスラー氏についてのお話でした。

 

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